地元「静岡」
The Place "Shizuoka"
静岡蒸溜所の地元である静岡県は、日本の本州中央に位置しています。
東海道を移動する人には、よく「静岡県を抜けるのに長時間かかる」「どこまで行っても静岡」と言われますが
面積では全国13番目、左向きの金魚の形と喩えられる横長の地形です。
北に富士山や南アルプス、南に太平洋と、豊かな海と山の恵みに支えられています。
全国一の水揚げ額を有する焼津漁港のほか、静岡茶や温州みかんなどの作物が育つ肥沃な農地。
そして県土の6割を森林が占めるという、緑の豊かな県です。
一方で全国有数の工業県でもあり、全国4位の製造品出荷額を誇ります。
誰もが知る車やバイク、楽器、プラモデルメーカーなどもあり、
輸出量でも大きなシェアを占める産業が根づいた「ものづくりの県」ともいえるでしょう。
銘酒の郷 静岡
Brewing and Distilling Sanctuary : Shizuoka
静岡県内では、日本の酒造りの伝統と歴史、地域に根差す「ものづくりの文化」やクリエイタースピリッツから、
さまざまな種類のお酒が造られています。
ウイスキー(Whisky)
県内では現在、5つの蒸溜所が稼働中。伝統的なスタイルの製法に加え、各蒸溜所独自の手法を組み合わせて、シングルモルトからグレーン、ブレンデッドまで多様なウイスキーが製造されています。
キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市)
ガイアフロー静岡蒸溜所(静岡市葵区)
井川蒸溜所(静岡市葵区)
富士かぐや蒸溜所(富士市)
Distillery Water Dragon(三島市)
ビール(Beer)
県内には数多くのビール(発泡酒)のブルワリーがあります。その数は、東京、神奈川、北海道、長野に次いで全国第5位!
静岡市内では地元のブルワリー巡りも楽しめるうえ、全国のビールが揃うビアパブも多数。ビール好きの人にとっては、まさにパラダイスといえるでしょう。
日本酒(Sake)
「吟醸王国」として全国に名を馳せる静岡県。地元で開発された「静岡酵母」の誕生から、その名声が一気に高まりました。
南アルプスや富士山などの名水を使用し、醸造米の品種や酵母の選定にこだわった個性豊かな日本酒が造られています。
スピリッツ、リキュール(Spirits, Liqueurs)
温暖な気候を活かし、フルーツも豊富な静岡。
ミカンやイチゴ、メロンなど地元のフルーツやお茶を使ったリキュールも各地で生産されています。
さらに最近ではジンの蒸溜所も創業。いつか静岡産のお酒だけでバーができるかもしれません!
ワイン(Wine)
静岡県では葡萄はあまり栽培されていませんでしたが、近年、ワイナリーが増えてきています。
時空を彩る静岡
Chronicles of Shizuoka
静岡は、歴史の中で数多くの重要な瞬間を作り上げてきました。
単なる地理的な位置だけでなく、独自の文化や伝統を築いてきました。
さらに、重要人物の誕生や歴史的な事件など、
現在の日本の文化が形成されるまでにこの地が果たした役割は数え切れません。
その歴史の奥深さを垣間見ると、静岡への興味がいっそう深まるでしょう!
登呂遺跡
静岡県民なら一度は遠足で訪れる…というだけでなく、小学生の社会科で必ず学ぶ歴史的遺跡。
弥生時代後期の集落遺跡で、国の特別史跡に指定されています。
2000年前の田園風景を復元した遺跡と博物館は、静岡駅からバスで10分ほどで訪れることができます。
富士川の戦い
平安時代後期の治承4年(1180年)、源平合戦緒戦で敗れ、再決起を果たした源頼朝が挑んだ戦いです。以来、源氏が勢力を盛り返し、鎌倉幕府開府のきっかけとなりました。
この戦いの後、頼朝の挙兵に駆けつけた義経が再会したとされる駿東郡清水町の八幡神社には、その際2人が腰を掛けたという“対面石”が残されています。
今川義元の活躍
戦国時代の武将 今川義元。駿河・遠江(現在の静岡県)から、三河や尾張(同愛知県)の一部にまで領土を拡大した名将です。統治に優れた手腕を発揮しただけでなく、都を逃れた公家達を保護し、駿河の街に京文化を花開かせた文化人でもありました。
2020年 生誕五百年を記念し、JR静岡駅北口広場に竹千代像に並んで義元公の像が設置されました。
家康公のお膝元
戦国の世をおさめた徳川家康は、幼少期を過ごした駿府を本拠地に定め、城下を整備。江戸幕府を開いたのちには、駿府にて大御所政治を敷きました。
駿府は実質の首都として機能し、江戸・上方に並ぶ大都市に成長。東海道が整備されてからは、街道一の宿場町としても栄えました。
今も静岡市内には、至る所に家康公ゆかりの場所があります。
久能山東照宮
久能山東照宮は、徳川家康公をご祭神としておまつりする全国東照宮の始まりであり、最初に建てられた東照宮です。
徳川家康公は生前、家臣に対し、自分の死後について遺体は駿河国の久能山に葬るよう、遺言を残されました。死後、2代将軍秀忠公により久能山東照宮が創建されました。
公式サイト:久能山東照宮
静岡浅間神社
約2,100年前に創建され、平安時代には駿河国総社となりました。
現在の社殿は江戸時代60年の歳月をかけて再建され、総漆塗り極彩色の豪壮華麗な建築群です。現在も各建物の修復が順次行われています。
公式サイト:駿河国総社 静岡浅間神社
自然と調和するオクシズ
A Natural Wonderland
オクシズとは、奥静岡のこと。
静岡市の面積はおよそ1,400km2、全国で5番目という大きな市です。
しかし森林面積が約80%(なんと全県庁所在地・政令市の中で最高)、
人口の約98%が市面積の8%ほどの市街地で生活しています。
つまり市の大半は、豊かな自然が残る山間の地域。
ゆるやかに時間の流れる美しい景観の中、伝統的な工芸品や名物が数多く誕生しています。
静岡蒸溜所のウイスキーもこの地の自然に抱かれ、唯一無二の味わいを育んでいます。
こちらでは、蒸溜所見学と合わせて楽しめるスポットをご紹介します。
※バスでお越しの場合、日帰りで立ち寄れる場所はカフェレストランBosco様のみとなります
カフェレストラン BOSCO
静岡蒸溜所から歩いてすぐ。お食事と手作りスイーツのカフェタイムが楽しめます。
季節によって、静岡蒸溜所のウイスキーを使用したメニューも登場します。
営業日:水曜日~日曜日
※臨時休業あり。電話予約をお勧めします。
営業時間:12:00~17:00 ※夏季は18時頃まで
Instagram : bosco.cafe_sizuoka
玉川キャンプセンター
旧玉川東小学校跡地に設置された市営のキャンプ場。宿泊棟とバンガローに泊まり、テントを張らずに気軽にキャンプを楽しめます。
オクシズにはオートキャンプ場など含めてキャンプエリアが多数。夏には昆虫採集や川遊びなど、家族で自然を満喫しましょう!
アクティビティ予約:オクシズばった
わさび栽培発祥の地 有東木
有東木は山葵栽培発祥の地であり、1607年に徳川家康に献上された記録があります。標高600mほどにあり、清流が山葵田や茶畑を育んでいます。
店舗「うつろぎ」では、地元食材を使って有東木のお母さんたちが作る、わさび丼定食、わさび漬け、金山寺味噌やわさびのり、お饅頭が人気です。
公式サイト:うつろぎ